「紙に描いた絵をパソコンに取り込みたいけれど、どのスキャナーを選べばいいかわからない…」
そんなお悩みはありませんか?この記事では、絵本制作にぴったりのスキャナーとその選び方をわかりやすく解説します!
紙に描いた絵をパソコンで編集するためには、パソコンに絵のデータを取り込む必要があります。
でも、いざスキャナーを買おうとすると「種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない」と悩むことも多いのではないでしょうか。
本記事では、スキャナーが必要な理由から、スキャナーの種類や選ぶときのポイント、そして絵本制作にぴったりなおすすめのスキャナーまでを順番に紹介します。
これから趣味で絵本を作りたい人や、紙に描いた絵をパソコンに取り込んで編集したい人の参考になればうれしいです。
本記事のテキストおよび画像作成には、一部生成AIを利用しています。
すぐに、おすすめスキャナーを確認したい人は、下記のボタンをクリックしてください。

スキャナーは、紙に描いた「絵」や「書類」などを読み取り、デジタルデータに変換する電子機器です。
スキャナーを買うべきか迷う人も多いでしょう。
スキャナーは、「必ずしも必要ではありませんが、あるとかなり便利」です。
スキャナー以外のデータ取り込み方法
スキャナーを買わなくても、以下の方法でデータを取り込むことは可能です。
- スマホのカメラ:手軽に撮影できる
- コンビニプリントのスキャンサービス:USBメモリなどにPDFやJPG形式で保存できる
ただし、スマホのカメラは影が入りやすくキレイに撮るのが難しかったり、コンビニは毎回足を運ぶ手間がかかったりするというデメリットがあります。
スキャナーを買うメリット
スキャナーを買う最大のメリットは、「絵や書類をキレイに、かつ正確にデジタル化できること」です。
- 原画に近いキレイなデータになる:影やゆがみが入らず、高品質に読み取れる
- 自宅でいつでも使える:時間や天気を気にせず、自分のペースで作業できる
絵本作りでは、描いた絵をキレイにパソコンに取り込むことがとても重要です。
手元にスキャナーがあれば、こうした作業がスムーズに行えます。

自宅スキャナーとコンビニプリントの費用比較
スキャナーを買う場合と、コンビニでプリント(スキャン)する場合の費用を比較してみましょう。
スキャナーの相場は、1万円〜3万円くらいです。
コンビニプリント(スキャン)は、カラーで読み取る場合、1枚30円〜50円くらいが相場です。
たとえば、24ページの絵本を作るために、色味やレイアウトの確認で合計100枚スキャンしたとします。
コンビニプリント(1枚50円)だと約5,000円もかかってしまいますが、自宅のスキャナーなら本体代以外は0円で済みます。
このように、初期費用はかかりますが、絵本やイラストを頻繁にスキャンするならスキャナーを買ってしまった方がお得になることが多いです。
| 項目 | 自宅スキャナー | コンビニプリント |
|---|---|---|
| 機材の相場(初期費用) | 約1万円〜3万円 | 0円 |
| スキャン代(A4カラー1枚) | 0円 | 約30円〜50円 |
| メリット | 1枚あたりのスキャン代が実質無料 | 初期費用やメンテナンスが不要 |
| おすすめな人 | 何度もスキャンして色味やデータを確認したい人 | たまにしかスキャンしない人 |


スキャナーには、次の4つの種類があり、特徴や用途が異なります。
- フラッドヘッドスキャナー
- シートフィードスキャナー
- ハンディスキャナー
- オーバーヘッドスキャナー
フラットベッドスキャナー
フラットベッドスキャナーは、原稿台と呼ばれるガラス面に紙を置き、下から光を当てて読み取るタイプのスキャナーです。
- 特徴:紙を固定して読み取るため、紙を傷つけずキレイにデジタル化できる
- 用途:絵や写真などの画像、大切な書類の読み取りに適している
- 注意点:本体サイズが大きく設置スペースをとる。品質を重視する人向け
シートフィードスキャナー (ドキュメントスキャナー)
シートフィードスキャナーは、紙を自動で給紙しながら読み取るタイプのスキャナーです。
- 特徴:複数の紙をセットして、自動で連続して読み取ることができる
- 用途:大量の書類のデジタル化に適している(効率重視の人向け)
- 注意点:途中で紙が詰まって傷つく恐れがあるため、絵や写真の読み取りには不向き
ハンディスキャナー
ハンディスキャナーは、本体を手に持って紙の上を滑らせるように読み取るタイプのスキャナーです。
- 特徴:小型で持ち運びがしやすく、分厚い本や大きなサイズの紙でも読み取れる
- 用途:外出先での利用や、フラットベッドに収まらないサイズの読み取りに適している
- 注意点:手ブレしやすく、慣れるまではキレイに読み取るのが難しい
オーバーヘッドスキャナー
オーバーヘッドスキャナーは、紙を上から撮影して読み取るタイプのスキャナーです。
- 特徴:非接触のため、紙に傷や折り目をつけずに読み取れる
- 用途:貴重な本や資料のデジタル化、立体物の読み取りに適している
- 注意点:カメラ撮影と同様に影が入りやすく、画質が安定しないことがある

絵本制作には「フラットベッドスキャナー」がおすすめ
絵本制作におすすめなのは、「フラットベッドスキャナー」です。
- 絵をキレイに読み取れる:紙を固定して光を遮ることができるため、高品質な読み取りが可能
- 絵を傷つけにくい:シートフィードスキャナーやハンディスキャナーほど紙を傷つける心配がない
- 大きなサイズの読み取りができる:A4サイズよりも大きい絵本制作向けのサイズに対応している機種がある


スキャナーを選ぶときに確認したいのは、次の3つの項目です。
- 解像度
- センサー方式(CISとCCD)
- スキャン可能サイズ
解像度
解像度とは
解像度(dpi)は、画像や印刷物のきめ細かさを表す指標のことです。
解像度は、dpi(Dot per Inch)という単位で表現されます。
解像度(dpi)の数値が高いほど、よりキレイに取り込むことができます。
dpi(Dot per Inch)は、1インチ(25.4mm)あたりにどれだけのドットがあるかを示します。
1インチあたり10個のドットが並んでいる場合は10dpi、1インチあたり100個のドットが並んでいる場合は100dpiとなります。

光学解像度と読み取り解像度
解像度には、「光学解像度」と「読み取り解像度」です。
| 光学解像度 | 読み取り解像度 |
|---|---|
| ・スキャナーやカメラのハードウェアの性能を示す解像度 ・数値が高ければ高いほど、高品質 | ・ソフトウェアで画像を補完して引き伸ばした解像度 ・数値が高くても、品質が高いわけではない |
スキャナーを選ぶ際に重要なのは、「光学解像度」です。
光学解像度はスキャナーやカメラのハードウェアの性能を示す解像度で、読み取り解像度はソフトウェアで画像を補完して引き伸ばした解像度です。
どちらも単位は、dpiです。
光学解像度は、数値が高ければ高いほど、高品質な読み取りが可能になります。
一方、読み取り解像度は、数値が高いと見かけ上は高解像度になりますが、補完して生成しているだけなので必ずしも品質が高いわけではありません。
解像度による違い
実際に描いた絵を使って、解像度の違いについて検証してみます。
今回は、100dpi、300dpi、600dpi、1200dpi、2400dpiの5つのパターンで比較します。

100dpiは、すこしぼやけて見えます。
解像度が上がるにつれて、より鮮明に見えるようになります。
拡大すると、より違いがわかりやすいです。
解像度が高いほど、よりキレイに画像が読み取れていることがわかります。

解像度の注意点
- 解像度が高いほど、容量が大きくなる
- 解像度が高いほど、読み取り時間がかかる
解像度が高いほどキレイに読み取ることができますが、解像度が高くなるほど容量が大きくなります。
容量が大きいと、パソコンやスマホのストレージをたくさん使ってしまうことになります。
また、画像を開く場合も時間がかかることがあります。
先ほどの絵の場合は、次の表に記載の容量です。
2400dpiの画像の容量は、100dpiの画像の容量の約500倍の容量になっています。
| 解像度(dpi) | 容量(MB) |
|---|---|
| 100dpi | 0.2MB |
| 300dpi | 2.1MB |
| 600dpi | 7.7MB |
| 1200dpi | 27.7MB |
| 2400dpi | 96.6MB |
また、解像度が高いほど、スキャナーでの読み取り時間もかかってしまいます。
解像度は、用途にあわせて適切に設定するのがおすすめです。
絵本制作に必要な解像度
絵やイラストの場合、一般的に必要な解像度は「300dpi」です。
ただし、絵本制作の場合は、「できるだけ元の絵(原画)に近づけたい」や「取り込んだ後に拡大して印刷する」といったケースもあるため、300dpiよりも大きい「600dpi以上」がおすすめです。
センサー方式(CISとCCD)
絵本やイラストの原画を取り込む上で、解像度と同じくらい重要なのが「センサー方式」です。
主に「CIS方式」と「CCD方式」の2種類があり、原画の凹凸(紙の質感など)をどれくらい立体的・鮮明に読み取れるかが大きく変わります。
| 項目 | CIS方式 | CCD方式 |
|---|---|---|
| 読み取りの仕組み | ガラス面に密着させて読み取る | カメラのレンズのように光を集めて読み取る |
| ピントの合う範囲 | 浅い(浮きに弱い) | 深い(浮きに強い) |
| 原画の質感・凹凸表現 | のっぺりしやすい | 立体的で鮮明 |
| 本体の特徴 | 薄型・軽量・安価 | 大型・重い・高価 |
安価な「CIS方式」のスキャナーは、紙が少しでもガラス面から浮いてしまうとピントがボケてしまいます。
そのため、水彩紙などの目の粗い紙や、スケッチブックなどの綴じ目付近をスキャンするのには不向きです。
対して「CCD方式」のスキャナーは、カメラのようにピントの合う範囲が広いため、水彩紙の凹凸感や原画本来の美しい色味をそのままデータ化できます。
絵本制作において、手描きの質感を最大限に残したい場合は「CCD方式」のスキャナーを選ぶのが圧倒的におすすめです。
スキャン可能サイズ
紙のサイズでよく利用されるのが、「A4」や「B5」といったサイズです。

絵本の絵は見開きで描くことが多く、閉じた本のサイズよりも大きいです。
絵本制作において一番理想的なのは、大きな原画をそのまま読み取れる「A3サイズ」のスキャナーです。
しかし、A3対応のスキャナーは種類が少なく、価格も数万円〜数十万円と非常に高価になってしまいます。
そこで多くの方が実践しているのが、「A4スキャナーで絵を半分ずつ読み取り、Photoshopなどのソフトを使って結合する」という方法です。
少し手間はかかりますが、安価なA4スキャナーでも大きな絵を1枚のキレイなデータにすることができます。
【絵本の作り方】Photoshopを使えば、A4スキャナでもA3イラストが取り込める!?Photoshopを使って画像をつなぎ合わせる方法を解説します
スキャナーと複合機の違い
印刷やコピー機能が一体化した「複合機」でもスキャンは可能ですが、専用スキャナーと比べて以下の3点に注意が必要です。
- 解像度が低い場合がある:絵をキレイに取り込むための解像度(dpi)が足りないことがあります。
- 本体が大きく高価:複数の機能がある分、単体スキャナーに比べて価格が高く場所を取ります。
- 凹凸の読み取りに弱い(CIS方式):多くは「CIS方式」のため、水彩紙の質感や綴じ目の浮きを綺麗に読み取るのが苦手です。
これから機材を揃える場合は、高性能でコンパクトなものを選びやすいよう「スキャナー」と「プリンター」を別々に購入するのがおすすめです。

プリンターの選び方については、別の記事で詳しく紹介しています。

絵本制作には、「フラットベッドスキャナー」がおすすめです。
フラッドヘッドスキャナーの中でも、特におすすめなのが次の3つの機種です。
- 【お手頃価格】CanoScan LiDE 400
- 【高解像度】GT-X980
- 【A3対応】DS-G30000
【お手頃価格】CanoScan LiDE 400
「CanoScan LiDE 400」は、1万円以下で購入できるスキャナです。
価格は安価ですが、解像度は4800dpiという高解像です。
読み取り可能な最大サイズはA4ですが、コスパ重視の人におすすめのスキャナーです。
| タイプ | フラットベッド |
| 光学解像度 | 4800dpi |
| センサー方式 | CIS |
| 最大用紙サイズ | A4 |
| サイズ (幅×奥行き×高さ) | 250 × 367 × 42mm |
| 重さ | 1.7kg |
| 価格 | 1万円以下 |
※ 価格は、2026年8月時点の価格です。
【高解像度】GT-X980
「GT-X980」は、アナログ画材の質感をそのまま残したい人に最適な高性能スキャナーです。
紙原稿の読み取り解像度は4800dpiですが、最大の強みは「CCDセンサー(カメラのレンズのような仕組み)」を搭載している点にあります。
安価なスキャナー(CIS方式)の場合、紙が少しでもガラス面から浮くとピントがボケてしまいますが、GT-X980はピントの合う範囲が広いため、水彩紙などの目の粗い凹凸や、スケッチブックの綴じ目付近の浮きもくっきりと鮮明にスキャンできます。
色の再現力や立体感の表現において非常に優れており、原画の美しさにこだわる性能重視の人に最もおすすめのスキャナーです。
| タイプ | フラットベッド |
| 光学解像度 | 4800dpi(紙原稿) 6400dpi(フィルム) |
| センサー方式 | CCD |
| 最大用紙サイズ | A4 |
| サイズ (幅×奥行き×高さ) | 308 × 503 × 152.5mm |
| 重さ | 6.6kg |
| 価格 | 8万円台 |
※ 価格は、2026年8月時点の価格です。
【A3対応】DS-G30000
「DS-G30000」は、A3サイズまで取り込みできるスキャナーです。
A4までしか取り込みできないスキャナーが多い中で、A3サイズまで取り込みできる数少ないスキャナーの一つです。
また、価格が高いのが少し難点ではありますが、A3まで取り込みたい人にはおすすめのスキャナーです。
| タイプ | フラットベッド |
| 光学解像度 | 2400dpi |
| センサー方式 | CCD |
| 最大用紙サイズ | A3 |
| サイズ (幅×奥行き×高さ) | 656 × 458 × 158mm |
| 重さ | 14.3kg |
| 価格※ | 36万円〜41万円台 |
※ 価格は、2026年8月時点の価格です。
おすすめスキャナー3機種の比較表
最後に、今回紹介したおすすめのフラットベッドスキャナー3機種のスペックを一覧表で比較します。
| 項目 | CANON CanoScan LiDE 400 | EPSON GT-X980 | EPSON DS-G30000 |
|---|---|---|---|
| 光学解像度 | 4800dpi | 4800dpi(紙原稿) 6400dpi(フィルム) | 2400dpi |
| センサー方式 | CIS | CCD | CCD |
| 最大用紙サイズ | A4 | A4 | A3 |
| サイズ (幅×奥行き×高さ) | 250 × 367 × 42mm | 308 × 503 × 152.5mm | 656 × 458 × 158mm |
| 重さ | 1.7kg | 6.6kg | 14.3kg |
| 価格※ | 1万円以下 | 8万円台 | 36万円〜41万円台 |
| おすすめな人 | コスパ重視でA4まで対応できれば良い人 | アナログ画材の凹凸感や本来の色味を最高品質で残したい人 | A3サイズまでの大きな絵を取り込みたい人 |
※ 価格は、2026年8月時点の価格相場です。

本記事では、「スキャナーの種類」、「スキャナーの選び方」、「おすすめのフラットベッドスキャナー」について紹介しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、「【絵本制作ツール】スキャナーの種類とおすすめのスキャナー」でした。

