「自分で絵本を作ってみたい!」と思ったとき、最初に悩むのが「ページ数」です。
何ページで作ればいいのかわからず、なかなか作業が進まない人も多いと思います。
実は、多くの絵本で使われている定番のページ数があります。
本記事では、ぼくが持っている300冊以上の絵本を実際に調べて、もっとも多いページ数をまとめました。
また、コンクールの規定や製本サービスも参考にしながら、自作絵本におすすめのページ数も紹介します。
これから絵本を作ろうとしている方の参考になればうれしいです。
本記事のテキストおよび画像作成には、一部生成AIを利用しています。

絵本はページ数が少ない
絵本は、マンガや小説に比べて「ページ数が少ない」のが大きな特徴です。
マンガや小説は100ページを超えるのが一般的ですが、絵本は20〜30ページ程度で終わるものがほとんどです。
ページ数が少ないからこそ、あかちゃんやこどもでも飽きずに最後までたのしむことができます。
記載ページ数と実際の枚数の違い
絵本の最後のページ(奥付)を見ると、「32ページ」などと記載されていることが多いです。
しかし、実際に紙の枚数を数えてみると、記載されたページ数と合わないことがあります。
実は絵本は、少し特殊なページ数の数え方をするからなんです。
次の項目から、絵本がどのような要素で構成されていて、どう数えるのかを詳しく解説します。
絵本の構成
一般的な絵本は、主に以下の要素で構成されています。
扉より前や奥付より後ろにも「見返し」と呼ばれる重要なパーツがあります。
- 表紙・裏表紙
絵本の顔となる一番外側の部分です。読者を惹きつけるイラストが描かれます。 - 見返し(みかえし)
表紙の裏側にある厚手の紙です。扉の前と、奥付の後ろに配置され、表紙と中身をつなぐ役割があります。 - 扉(とびら)
見返しをめくって、本文が始まる前にある「入り口」のページです。タイトルや著者名が書かれています。 - 本文(ほんぶん)
絵本のメインとなる物語のページです。お話の展開に合わせてイラストと文章が配置されます。 - 奥付(おくづけ)
絵本の最後にある、発行日や著者、出版社の情報などをまとめたページです。
この中でページ数として数えるのは、基本的に「扉」「本文」「奥付」の3つです。
「表紙・裏表紙」や「見返し」は、ページ数には含めないのが一般的です。
つまり、絵本のページ数は「扉から奥付まで」の合計枚数ということになります。
絵本のページ数の数え方
では、実際に「24ページ」や「32ページ」の絵本を作る場合、ページはどう割り振られるのでしょうか。
ここからは、具体的なページ構成のパターンを解説します。
24ページの構成パターン
24ページは、短いお話や小さい子ども向けの絵本によく使われるボリュームです。
基本的なページの割り振り(構成)は以下のようになります。
- 1ページ目:扉
- 2〜23ページ目:本文(22ページ)
- 24ページ目:奥付
32ページの構成パターン
32ページは、市販の絵本で最もポピュラーな構成です。
起承転結をしっかりと描くことができ、ストーリー展開に十分なボリュームがあります。
- 1ページ目:扉
- 2〜31ページ目:本文(30ページ)
- 32ページ目:奥付
見開きについての考え方
絵本作りでは、「見開き(みひらき)」という考え方がとても大切です。
見開きとは本を開いた時の左右のページを合わせた状態のことで、「1見開き = 2ページ」として数えます。
読者は左右のページを1つの画面として同時に見るため、見開き単位で場面を構成するのが基本です。
また、「〇見開き」と数えるときは、扉と奥付を除いた「本文のみ」の数で数えることが多いです。
このルールに当てはめると、先ほど紹介したページ構成は以下のような見開き数になります。
- 24ページの場合:本文は22ページになるため「11見開き」
- 32ページの場合:本文は30ページになるため「15見開き」
コンクールの募集要項などを見る際にも、この数え方を覚えておくと非常に便利です。


「市販の絵本だと、どのようなページ数が多いのか」を実際に調べてみました。
ぼくが持っている314冊の絵本を対象に、1冊ずつページ数をカウントしています。
調査の結果は、次の表のようになりました。
| ページ数 | 冊数 |
|---|---|
| 32p | 104 |
| 24p | 23 |
| 20p | 19 |
| 40p | 17 |
| 28p | 16 |
| 48p | 16 |
| 33p | 10 |
| 22p | 9 |
| 25p | 8 |
| 36p | 8 |
| 34p | 7 |
| 上記以外 | 73 |
| 合計 | 310 |
一番多かったのは、32ページで104冊でした。
二番目に多かったのは、24ページで23冊でした。
それ以降、20ページや40ページといった24ページ・32ページに近いページ数が続きます。
調べてみた結果、32ページの絵本がダントツ多いことがわかりました。

絵本コンクールのページ数制限
絵本コンクールには、ページ数が決まっていたり、上限の制約があるものがたくさんあります。
絵本を作ったあとにコンクールに出す場合は、ページ数が非常に大切な要素になります。
コンクールによっては指定のページ数から外れると審査対象外になることもあるためです。
主要な絵本コンクールの規定一覧
| コンクール名 | ページ数制限 |
|---|---|
| YOMO 絵本大賞 | ①8ページ ②16ページ ③24ページ ④32ページ |
| YOMO 絵本テキスト大賞 | ①見開き15場面 ②見開き11場面 |
| ピンポイント絵本コンペ | ①表紙+23ページ ②表紙+31ページ |
| 書店員が選ぶ絵本新人賞 | ①扉+22ページ ②扉+30ページ |
| 講談社絵本新人賞 | ①扉+22ページ ②扉+30ページ |
| おおしま国際手づくり絵本コンクール | 本文10ページ以上 |
| 有田川町絵本コンクール | ①24ページ(11見開き) ②32ページ(15見開き) |
| 白泉社MOE絵本グランプリ | ①22ページ(11見開き) ②30ページ(15見開き) |
| 日産 童話と絵本のグランプリ | ①扉+22ページ ②扉+30ページ |
| 日本童画大賞(イルフビエンナーレ) | ①表紙+23ページ ②表紙+31ページ |
上の表からもわかるように、多くのコンクールでは「24ページ(11見開き)」または「32ページ(15見開き)」が規定として多く採用されています。
そのため、このページ数に合わせて制作しておくと、様々なコンクールに応募しやすくなります。
見開き(みひらき)とは?
本を開いた時の、左右のページを合わせた状態のことです。11見開きの場合、22ページ分となります。
自作絵本におすすめのページ数
自作絵本を作る際、何ページで作るのがよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、特にこだわりがなければ「32ページ(本文30ページ)」で作るのが一番おすすめです。
市販の絵本で最も多いボリュームであり、読者にとっても親しみやすい長さだからです。
また、先ほどのコンクール規定一覧でも見たように、32ページは多くのコンクールの条件に当てはまります。
「せっかく作ったから応募してみよう!」と思い立ったときに、すぐに出せるのも大きなメリットです。
ぼく自身も、初めて絵本を作ったときは32ページで構成を考えました。
ページ割りの感覚が掴みやすくておすすめですよ!

個人で1冊から絵本を作ることができる製本サービスのサイズを紹介します。
ここでは、「しまうまプリント」「しまうま出版」「YOMO」の3つのサービスについてまとめました。
しまうまプリント
しまうまプリントのフォトブックサービスでは、以下の6種類のページ数から選ぶことができます。
少ないページ数から大ボリュームまで幅広く対応しているのが特徴です。
- 24ページ
- 36ページ(※A5サイズのみ32ページ)
- 48ページ
- 72ページ
- 96ページ
- 144ページ
【フォトブックで絵本も作れる!】ネットプリントサービス「しまうまプリント」の紹介
しまうま出版
しまうま出版は、自分が作った本を1冊から製本し、さらに販売までできるクリエイター向けのサービスです。
しまうま出版では、ページ数をより柔軟に指定することができます。
- 12〜144ページ(※4ページ単位で自由に追加可能)
【絵本専用メニューあり】1冊から絵本が作れるしまうま出版の紹介
YOMO
YOMO(ヨモ)は、自作絵本の製本から販売までをワンストップで行える、オリジナル絵本通販サイトです。
YOMOで選べる絵本のページ数は以下の4種類です。市販の絵本に多いページ数が揃っています。
- 8ページ
- 16ページ
- 24ページ
- 32ページ
【大満足】自作絵本を製本・販売できる!オリジナル絵本通販サイト「YOMO」の紹介

絵本作りは最初わからないことだらけですが、実際に作っていくと多くの気づきがあります。
今回紹介したページ数についても、ぼく自身が制作を通じて学んだことの一つです。
この記事が、これから絵本を作ろうとしている方の参考になればうれしいです。
- 市販の絵本は「32ページ」が多い
- 自作するならコンクールにも出しやすい「32ページ」がおすすめ
本記事では、絵本のページ数について紹介しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、「絵本のページ数」でした。

